営業成績が良い人の特徴12選|トップセールスと普通の営業の決定的な違い
「営業成績が良い人の特徴って、何が違うんだろう」。
同じ会社、同じ商品、同じ研修を受けているのに、なぜかいつも成績トップをキープしている人がいる。毎月の会議で名前を呼ばれる人と、そうでない人の差は、いったいどこにあるのでしょうか。
結論からいうと、差の多くは「才能」ではありません。思考の癖、顧客との向き合い方、売った後の行動。たったそれだけの違いが、時間をかけて圧倒的な成績差として現れてくるのです。
この記事では、トップセールスに共通する12の特徴を4つのカテゴリーに分けて解説します。
東京工業大学卒業後、博報堂を経てプルデンシャル生命保険にて4年連続MDRT会員。営業所長・支社長としてマネジメントも経験し、育成メンバーの約60%をMDRT会員に育成。2019年、営業を科学することに特化した株式会社インビクタスを創業。
プロフィール詳細を見る →営業成績が良い人に共通する「思考・マインドの特徴」
営業成績を左右する最大の要因は、スキルよりも先に「思考の癖」にあります。同じ失敗をしても、そこから何を受け取るかによって、3ヶ月後の成績は大きく変わります。成績上位者に共通する思考パターンは、次の3つです。
- 断られても引きずらず、すぐ次に動ける
- 目標から逆算して、今日の行動を決めている
- うまくいかないとき、原因を自分のアプローチに探す
どれも今日から意識できるものばかりです。
断られても引きずらず、すぐ次に動ける
売れる営業マンは、そもそも「営業は断られるのが仕事である」という前提を持っています。だからこそ、断られても引きずらない「鈍感力」を備えており、すぐに次の行動に移せるのです。
逆に成績が伸びない人は、嫌われるリスクや断られることを恐れ、白黒をつけるクロージングができません。結果の出ない案件を「長期追客中」としてリストに残し続け、時間だけを浪費してしまいます。
「断られる勇気」こそが、成績を積み上げるエンジンなのです。
目標から逆算して、今日の行動を決めている
「いつか達成できたらいいな」ではなく、「いつまでに・何を・どれくらいやるのか」という期限と数値を明確に切り、そこから逆算して日々の行動を決めています。数字に追われているのではなく、数字を自分でコントロールしている感覚です。
仮に目標から100万円ショートした際も、「残りの期間で毎月少しずつ取り返そう」とは考えません。「翌月に一気に500万円やるためにはどう行動を変えるべきか」と発想します。
行動に明確な違いをもたらさなければ、結果は変わらないことを知っているからです。
うまくいかないとき、原因を自分のアプローチに探す
商談がうまくいかなかった際、「お客様に決断力がなかった」「マーケットが悪かった」と環境や他人のせい(他責)にする人は成長しません。成績上位者は、「自分のクロージングの何が弱かったのか」「あのトークを出せば決まったかもしれない」と、常に自責で改善ポイントを探します。
内省習慣があるからこそ、同じ失敗を繰り返さず、仕事をゲーム感覚で楽しみながらPDCA(計画・実行・評価・改善のサイクル)を回し続けられるのです。
営業成績が良い人に共通する「顧客との向き合い方の特徴」
「いかに上手く説明するか」に力を注いでいる営業マンは、実は成績上位者ではないことが多いです。トップセールスが大切にしているのは、説明の質よりも「聞く技術」と「問いかける勇気」。顧客への向き合い方の特徴は、以下の3点です。
- 自分が話すより、顧客に話させることを優先する
- 表面的な要望の裏にある「本当の不満」まで掘り下げられる
- 顧客が目を背けている不安を、直視させられる
3つの違いを、具体的に掘り下げてみましょう。
自分が話すより、顧客に話させることを優先する
脳科学的に、人は「他人に言われた言葉」よりも「自分が発した言葉」に最も強い影響を受けます。そのため、優秀な営業マンは自分がひたすら説得するのではなく、顧客自身に「確かにこのままではマズいね」「その解決策はいいね」と言わせる技術を持っています。
「〇〇さんはこうおっしゃっていましたが、どう思われますか?」と第三者を登場させる「第三者話法」を駆使して、顧客の口から本音を引き出す。聞くことで、顧客が自ら納得する状態を作り出せるのです。
表面的な要望の裏にある「本当の不満」まで掘り下げられる
顧客が口にする要望を、そのまま鵜呑みにしません。例えば「3列シートの車が欲しい」と来店した顧客に対し、機能説明をするのは三流です。
売れる営業マンは「なぜ必要なのか」「今の車の何が不満なのか」をヒアリングし、「本当は今の車が古くて、後輩にダサいと思われるのが嫌だ」という潜在的な真の不満を顕在化させます。
表面的な要望に応えるだけでは、似た商品で比較されて終わります。本当の不満に気づかせてあげられる営業マンだけが、顧客から「この人にお願いしたい」と思ってもらえるのです。
顧客が目を背けている不安を、直視させられる
人は、自分にとって都合の悪いことは「起きる確率が低い」と楽観視(バイアス)し、目を背けて先延ばしにする生き物です。長生きすると思っているのに老後の貯金をしていなかったり、万が一の保障がないのに「自分は大丈夫」と思っていたりします。
ヒアリングの真の目的は御用聞きではありません。「もし明日万が一のことがあったら、ご家族の生活はどうなりますか?」と、そうした「このままではマズい」という現実を顧客に直視させる勇気ある問いかけを行うこと。
先延ばしにされていた課題に向き合ってもらえる関係を作れるかどうか、ここに差があります。
営業成績が良い人に共通する「契約後の行動の特徴」
成績上位者と普通の営業マンの差が最も大きく出るのが、実は「契約後」です。売ったら終わりと考えるか、そこからが始まりと考えるか。契約後の行動の特徴は、次の3点です。
- 契約後もお客様との関係を続け、ファンにしていく
- 定期的な接触を続け、紹介される存在になっている
- 紹介を頼むとき、ターゲットを明確に指定している
売った後の行動が、翌月・翌年の成績を静かに決めています。
契約後もお客様との関係を続け、ファンにしていく
契約いただいたお客様は、最大のファンであり最も有望な見込み客です。成績上位者は、新しいサービスが出た際やボーナス時期に、追加の提案(アップセル・クロスセル)に行くことを「有益な情報提供(サービス)」として捉え、積極的に行います。
逆に売れない営業マンは「また売り込みに行くと嫌われるのではないか」と後ろめたさを感じ、せっかくのファンを放置してしまいます。既存顧客への提案は、押し売りではなく「その人の人生を良くするためのサービス」。そう捉えられるかどうかが、行動量の差になります。
定期的な接触を続け、紹介される存在になっている
顧客から自然と紹介が生まれる「信頼の紹介」は、「コミュニケーションの頻度×質」の掛け算で生まれます。成績上位者は、誕生日のはがきや動画メッセージ、数ヶ月に一度の情報誌の送付など、定期的な接触をITツールも駆使して仕組み化しています。
続けることで、顧客の脳内に「この人は紹介したら喜ばれるプロだ」と認定され続け、紹介が途切れない状態が生まれるのです。紹介は待つものではなく、日々の関係の積み重ねによって引き寄せるもの。そのことを、成績上位者は体で知っています。
紹介を頼むとき、ターゲットを明確に指定している
「誰かいい人を紹介してください」「商品に興味がある人はいませんか」と丸投げするのはNGです。興味がある人など滅多にいないため、紹介者も誰を紹介すればいいか分からず、行動できません。
優秀な営業マンは「お子様が生まれたばかりの方はいませんか?必ずお役に立てるので感謝されますよ」とターゲットを明確に指定します。さらに「LINEのグループを作ってください」と繋ぎ方まで具体的に伝え、紹介者の負担を極限まで減らします。紹介のハードルを下げるのは、紹介者への思いやりでもあります。
成績が伸びない人と比べてわかる「決定的な違い」
ここまで紹介した特徴を、成績が伸びない人の行動と並べて比較すると、違いがより鮮明になります。営業成績が良い人と伸びない人の差は、決して「努力量」だけではありません。向いている方向が、根本的に異なります。
- 商品説明ではなく、使った後の「情景」を語っている
- 教わったことを素直に100%真似できる
- 「話しやすい人」より「決裁できる人」に会いに行く
心当たりがある方は、今すぐ見直してみてください。
商品説明ではなく、使った後の「情景」を語っている
売れない営業マンは、「利回りが〇%です」「この部品が最新です」と客観的で無機質なデータで勝負します。すると顧客は他社と比較を始め、価格競争に巻き込まれます。トップセールスは、データを主観的な「情報(ストーリー)」に変換します。
「この車なら、子供がジュースをこぼしてもサッと拭けて笑顔でドライブが続けられますよ」「この資金があれば、老後は毎年ご夫婦でハワイに行けますよ」と、顧客の脳内に情景(映像)をありありと浮かばせます。
人が動くのは論理ではなく、感情。トップはそのことを知っています。
教わったことを素直に100%真似できる
過去の経歴やプライドを捨てきれず「自分には自己流のやり方がある」とアドバイスを聞き入れない人は、結果が出ずすぐに辞めていきます。一方で、営業未経験(例えば元消防士など)であっても、教えられた「売れる型」やトップのやり方を「素直に(トレーナブルに)」100%真似して反復練習できる人が、最終的に圧倒的な成績を収めます。
素直さとは、弱さではありません。成長への最短ルートを選べる「強さ」です。経験者ほど陥りやすい罠に気づけるかどうかが、分岐点になります。
「話しやすい人」より「決裁できる人」に会いに行く
売れない営業マンは、自分が話しやすい相手(例えばご主人単独など)だけで商談を進め、最後に「妻に相談します」と言われて失注します。
トップ営業は、決定権を持つ「奥様」を必ず同席させるよう、アポイントの段階から「ご自宅での商談設定」にこだわります。
法人営業でも同様に、決裁権を持つキーマンを早期に見極め、巻き込む動きを徹底しています。誰に会うかを決める段階から、すでに成績の差は始まっているのです。
まとめ
ここまで、営業成績が良い人に共通する特徴を12個、4つのカテゴリーで解説しました。要点を3点に絞ると、以下の通りです。
- 成績の差は「才能」ではなく、思考の癖・顧客への向き合い方・売った後の行動量から生まれる
- 聞く技術と勇気ある問いかけが、顧客の本音を引き出し、長期的な信頼と紹介につながる
- 素直さとトレーナブルな姿勢こそが、最も再現性の高い「成長の武器」になる
営業成績が良い人の特徴は、読んだだけでは身につきません。1つでも行動に変えたとき、初めて自分のものになります。まずは今日読んだ中で「これなら明日できる」と思った1つを、実際に試してみてください。
より深く営業力を伸ばしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの現状と目標をお聞きした上で、最適なアプローチをご提案します。