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KNOW-HOW

交渉が上手い人が実践する営業交渉術|心理学に基づく成約率向上テクニック

#営業スキル向上
交渉が上手い人が実践する営業交渉術

営業成績が思うように上がらない、商談で相手を説得できない、交渉下手な自分を変えたい。

このような悩みを抱えているセールスパーソンや営業管理職の方は少なくありません。

実は、交渉が上手い人には共通の特徴と心理学的アプローチがあります。

生まれ持った才能ではなく、意識と行動によって身につけられるスキルなのです。

この記事では、トップセールスが実践している交渉術の本質を解明し、あなたの営業力を飛躍的に向上させる具体的な方法をお伝えします。

明日から実践できる交渉スキルが身につき、自信を持って商談に臨めるようになるでしょう。

交渉が上手い人が持つ3つの特徴

交渉が上手いセールスパーソンに共通する特徴は、生まれ持った才能ではなく、日々の意識と行動によって培われた独自の要素です。特徴は以下の3つです。

  1. 言いたいことははっきりと伝える
  2. 相手の立場を理解し、Win-Winを追求する姿勢
  3. 断られる勇気がある(白黒つける)

それぞれ順番に解説します。

 1. 言いたいことははっきりと伝える

売れるセールスパーソンは、言いたいことをきちんと伝え、相手の背中を押せる人です。

相手が何を考えているかを理解することも重要ですが、ある意味でKY(空気が読めない)であること、つまり自分が思っていることや相手に考えてほしいことをはっきりと伝えられることが特徴です。

2. 相手の立場を理解し、Win-Winを追求する姿勢

交渉が上手い人は、自分の要求を通すことだけでなく、相手にとってのメリットも同時に考えます。

相手の事情や制約を理解し、「どうすればお互いが満足できる結果になるか」を常に模索する姿勢が大事です。

一方的な押し付けではなく、相手も納得できる解決策を提示することで、長期的な信頼関係を築きます。

3. 断られる勇気がある(白黒つける)

クロージングで結論をもらうリスクを取り、長期追客中にしない勇気を持っています。

売れていないセールスパーソンは「検討します」などと白黒つけない商談を多く抱えがちですが、売れるセールスパーソンは断られてもいいからバシバシ白黒つけることで、仕掛かりの商談を減らし、次の新規商談に意識を向けられます。

交渉を成功させる事前準備と基本姿勢

交渉が上手くいくかどうかは、実際の対話が始まる前の準備段階で大きく左右されます。

ここでは、交渉に望む前に整えるべき準備と基本姿勢を解説します。

  1. 4つの自信を構築する
  2. プロフェッショナルな印象管理
  3. 徹底的に相手をリサーチし、顧客心理への理解を深める
  4. 交渉戦略と落としどころの設定

それぞれ順番に解説します。

4つの自信を構築する

セールスパーソンには4つの自信が不可欠です。

これらの自信は相互に影響し合い、営業としての成功の土台となります。

商品やサービスへの自信

商品・サービスが相手にもたらす価値を深く理解し、心底から薦められるという確信を持つことが重要です。

実際に自分で購入して使用したり、顧客の成功事例を集めることで、商品への理解と愛着が深まります。

この自信は顧客にも必ず伝わり、成約率向上につながります。

組織への自信

自社の理念やビジョンに共感し、誇りを持って語れる状態を作ることが大切です。

会社の強みや実績を明確に把握し、組織の一員であることに自信を持つ。日々の業務の中で組織の素晴らしさを見つけ、それを顧客に伝えられるようになることが重要です。

自分自身への自信

自分の知識とスキルを継続的に向上させ、プロフェッショナルとしての自負を持つことです。

自己研鑽を怠らず、専門性を高めることで「自分が担当すれば顧客は必ず満足する」という確信が生まれます。

プロセスへの自信

準備から提案、クロージングまでの手順を確立し、再現性のある成功パターンを持つことです。

成功している先輩のプロセスを学び、自分なりにアレンジして確立する。

プロセスに自信があれば、どんな顧客にも冷静に対応できるようになります。

プロフェッショナルな印象管理

メラビアンの法則によると、話の内容は8%しか伝わらず、見た目(視覚情報)が55%を占めます。

清潔感(髪型、歯、シャツの襟、靴、爪など)は特に重要で、売れているセールスパーソンは例外なく清潔感があります。信頼感を持てる格好をすることや、無用なリスクを排除する見た目(例:白シャツとスーツ)を選ぶことも大切です。

第一印象で交渉の結果が左右されることを理解しておきましょう。

徹底的に相手をリサーチし、顧客心理への理解を深める

顧客は「欲求」と「弱さ」の間で揺れ動いています。

交渉が上手い人は、顧客が抱える不満や不安をヒアリングで顕在化させることに長けています。

顧客自身がその不満を明確に認識していなくても、セールスパーソンがそれを言語化し、解決策を提示することで、顧客は納得し、購入に至るのです。

交渉戦略と落としどころの設定

交渉における最も重要な準備の一つが、戦略的な目標設定です。

商談に臨む前に、以下の要素を明確にしておくことで、冷静かつ効果的な交渉が可能になります。

譲れる条件と譲れない条件の整理

価格、納期、品質、サービス内容など、各項目について「最低ライン」「理想ライン」「妥協ライン」を事前に設定します。

どこまでなら譲歩できるか、絶対に譲れない部分はどこかを明確にしておくことで、交渉中に感情的になることなく、冷静な判断ができます。

複数の提案パターンの用意

一つの提案だけでなく、価格帯や条件の異なる複数のプランを用意しておきます。

顧客の反応や要望に応じて柔軟に対応できるため、成約率が大幅に向上します。

また、選択肢を提供することで、顧客が「どれにするか」という前向きな検討モードに入りやすくなります。

交渉の優先順位設定

最も重要視する条件から優先順位をつけ、「これを獲得するためなら、あれは譲歩する」といった交換条件を事前に検討しておきます。

この準備により、相手からの要求に対して即座に適切な対応ができ、win-winの関係を築きやすくなります。

心理学を活用した実践的交渉テクニック

具体的な交渉の場面で、上手い人が実践する心理学的技術を4 つ紹介します。

  1. 褒める技術で心の距離を縮める
  2. 小さなイエスを積み上げる
  3. 感情を揺さぶるジェットコースター効果
  4. 反対処理のイエスバット法

それぞれ順番に解説します。

褒める技術で心の距離を縮める

交渉下手な人は、抽象的な褒め方をしがちです。

交渉が上手い人は、具体的に褒めることを心がけています。

相手の服装を褒める、髪型を褒めるなど、具体的に褒めることが重要です。

また、「助かる」「嬉しい」「感動した」など、自分の感情を伝えることで、相手に響かせます。

商談中に何度も違うところを褒めることで、顧客は「ちゃんと見てくれている」と感じ、心を開きやすくなります。

小さなイエスを積み上げる

いきなり大きな決断を迫らず、顧客の心の内なる階段を一段一段登ることを意識します。

小さな同意(イエス)を積み重ねて最終的な合意へと導く手法です。

例えば、支払い方法や特典の選択など、簡単に「イエス」と言える質問を投げかけ、徐々に大きな決断へと誘導します。

心理学的に、人は一度「イエス」と言うと、次も「イエス」と言いやすくなる傾向があります。

感情を揺さぶるジェットコースター効果

顧客にネガティブな現状(嫌なこと)を具体的に想像させ、その後に解決策(良いこと)を提示することで、感情を動かし、自分ごととして捉えさせます。

例えば、不動産購入のプレゼンテーションでは、「もし亡くなったらどうなるか」という不安を喚起し、その上で「ローン返済がなくなる」という安心感を提示します。

感情の振れ幅が大きいほど、記憶に残りやすくなるのです。

反対処理のイエスバット法

顧客の反対意見には、まず「おっしゃる通りです」と共感を示し(Yes)、適切な間を置いてから「一方で、こういう見方もあります」と別視点を提示します(But)。

第三者の事例を引用し「多くのお客様も最初は同じ懸念をお持ちでしたが…」と伝えることで、対立を避けながら新たな視点を提供できます。

相手の意見を否定せず、視野を広げる手助けをすることが重要です。

まとめ|交渉下手から脱却し、成約率を劇的に向上させよう

交渉力は才能ではなく、誰でも身につけられるスキルです。

この記事で紹介したポイントを理解し、実践することで、あなたの営業成績は確実に向上するでしょう。

まずは明日の商談から、以下の3つを実践してみてください

  1. 商談前に鏡で身だしなみをチェックし、自信を持って臨む
  2. 相手の良いところを3つ見つけて具体的に褒める
  3. 小さなイエスから始めて、段階的に合意を積み上げる

あなたも今日から一歩ずつ実践を重ね、交渉が上手いセールスパーソンへの道を歩み始めてください。

必ず結果はついてくるでしょう。

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